カメラやスマホの充電器、海外へ旅行や出張するには欠かせません。ですが、日本製の充電器を海外へ持っていたところで、そのまま使えるわけではありません。
電圧と海外コンセント形状を事前に調べておくことが大切です。「渡航前に調べておく」と聞くと、面倒に感じるかもしれませんが、3分もあれば準備するべきことがわかります。チェックポイントは「充電器がグローバル対応しているのか?」、「渡航先のコンセント形状はどのタイプか?」という2つだけです。
ちょっとした事前準備をするだけですから、海外コンセントで充電器を使う方法を確認しておきましょう。
充電器に変圧器は必要ないことが多い
海外に持っていく充電器は、新しいものでしょうか?
10年くらい前の携帯電話やコンパクトデジカメの充電器は変圧器が必要な場合が多いですが、最近の充電器であれば、海外でも変圧器なしで使えることがほとんどです。
それでも、いくつかの電気製品では、必要な場合があるので、変圧器の役割や変圧器が必要な充電器の調べ方を確認していきましょう。
変圧器は電圧に対応するために必要
変圧器が必要な理由は、国ごとの電圧に対応するためです。
電圧は国によって採用されてる数値が異なります。たとえば、日本の電圧は100Vですが、アメリカの電圧は120Vです。国ごとの電圧は異なるので、注意が必要です。
電圧に対応する2つの方法
日本と同じ100Vの国はないので、渡航先の電圧を事前に調べなくてはいけません。
変圧器には電圧を下げる「ダウントランス」と電圧を上げる「アップトランス」という種類があります。日本よりも電圧が低い地域に渡航することはまずないはずなので、日本製品を海外で使う場合は「ダウントランス」があれば大丈夫です。逆に、海外の製品を日本で使う場合は「アップトランス」が必要です。
ただし、充電器などの電気製品自体が海外でも使用可能な設計になっている場合があります。「入力:AC100V〜240V」といった表記が書いてあれば、変圧器がなくても、海外で使用できます。
電圧は問題なくても、変換プラグは必要
ここまで説明したとおり、電圧は充電器などの電気製品自体が対応している場合があるので、変圧器は必要ない場合が多いです。
ですが、海外コンセントの形状に対応するための、変換プラグはまず間違いなく必要になります。日本のコンセント形状はA型というタイプの形状をしていますが、海外コンセントでA型が使われていることはほとんどありません。
さらに、国によってコンセント形状は異なるので、複数の変換プラグをもっておくことが必要です。ヨーロッパのような隣国への移動が簡単な国でも、コンセント形状が違う場合もあるので注意しておきましょう。
たとえば、イタリアとフランスは隣接していて、鉄道での往来もできるほど、近い国です。ですが、イタリアのコンセント形状は「C、F、L」なのに対して、フランスは「C、E」です。宿泊先がCタイプに対応していれば良いですが、念のため、F型やL型、E型などの変換プラグを持っていった方が良いでしょう。
〈関連記事〉海外コンセントの形状チェックした?出国前に種類を把握しておこう
変換プラグの選び方
変換プラグにはいくつかの種類があります。利用のしやすいさや、目的に合わせて選びましょう。
100円でも買える変換プラグ
O型やB型など、特定の1種類のコンセント形状に変換するための変換プラグです。
簡易な作りなので、100円ショップなどで安価に購入することもできます。ただし、先ほど紹介したヨーロッパなど、複数の国をまたいだ渡航予定がある場合は、オススメしません。いくつも変換プラグを購入すると荷物が増えますし、料金も高くつきます。
最も便利なマルチ変換プラグ
変換プラグのなかで最も便利で、リーズナブルなのがマルチ変換プラグです。1つもっておくだけで、主要な国の海外コンセント形状に対応できます。旅行グッズ販売店や家電量販店で購入できますが、ネット通販の方がいろいろな種類から選べて良いです。
コンパクトに収納できるので、スーツケースのなかで邪魔になりませんし、コストパフォーマンスもバツグンです。
充電が同時に複数できる変換プラグ
基本的に変換プラグは1つのコンセントにつき、1つの電気製品をつなぐようにできていますが、なかには3個口や2個口の変換プラグもあります。
一見すると便利なのですが、1カ所に2つ以上の充電器をつなぐと、変換プラグが熱をもち、なんとなく不安に感じます。
海外対応のマルチタップも便利
変換プラグではありませんが、海外で利用できるタコ足配線もあります。変換プラグとセットで使用すると便利です。2個口や3個口の変換プラグよりも、マルチタップの方が安心して利用できます。
ただし、スーツケースが狭くなるので、荷物を少なくしたい場合にはオススメできません。
マルチ変換プラグがオススメ
総合的に考えるとマルチ変換プラグが手軽で、コストパフォーマンスも高いのでオススメです。
〈関連記事〉海外コンセント用の変換プラグは必要!マストな理由と選び方について
使用する電気製品によっては、電圧に対応するための変圧器が必要になりますが、基本的には変換プラグさえあれば十分な場合がほとんどです。渡航先の海外コンセント事情については、「○○(国名) 電圧」や「○○(国名) コンセント」などで検索するとすぐに見つかります。
いずれの場合であっても、コンセント形状を変換するための変換プラグは必携です。マルチ変換プラグを1つ、または2つほど持っておけば、充電器の心配をせずに海外旅行を楽しめますよ。