「海外へ行くとき、コンセント変換アダプターはどの種類を準備するべきかわからない」という人は少なくありません。過去に海外へ渡航したことがある人でも、コンセントの変換アダプターは1種類だけ持っていて、毎回あたらしく購入している場合もあるでしょう。
各国で採用されているコンセント形状を理解して、変換アダプターの選び方について覚えておきましょう。
海外コンセント各国の形状と特徴
日本製の電気製品を海外コンセントにフィットさせるための変換アダプターですが、渡航先の国で必要な種類だけ購入すればムダな買い物を省けると考えてしまうはずです。
日本のように国内のどこへ行ってもコンセント形状が1つの種類だけであれば、100円ショップで十分でしょう。変換アダプターにかけるお金が安く済むので、浮いたお金をおみやげ代金などにあてることもできるでしょう。
ですが、実際は1つの国のなかで複数のコンセント形状が採用されています。そのため、1種類だけではなく、複数の変換アダプターを用意しておかなくてはいけません。実際に、地域ごとに採用されているコンセント形状を確認していきましょう。
ヨーロッパはC型とBF型が中心
イタリアやドイツ、デンマークなど、海外旅行や出張先として利用されることが多いヨーロッパ。ヨーロッパで主に使用されているコンセント形状はC型です。
見た目の特徴は丸い穴が左右に2つあいていることです。日本のコンセントは長方形の穴が左右に2つありますが、日本のコンセント型が丸い形状に変化したものと考えるとイメージしやすいです。
基本的にはどの国でもC型のコンセントが採用されているので、C型に変換できるプラグをもっていれば心配する必要はありません。ただし、いくつかの国ではBF型とA型が採用されている場合もあるので要注意です。
C型以外にA型が採用されている国
- ベルギー
- フィンランド
- フランス
- アイルランド
- ロシア
- スペイン
C型以外にBF型が採用されている国
- オーストリア
- アイルランド
- マン島
- スコットランド
- イギリス
- ウェールズ
その他
ただし、以下の国ではBF型が主流でC型に対応していない場合もあるので要注意です。
- マルタ
- 北アイルランド
- アイルランド共和国
ヨーロッパではC型が基本ですが、BF型が必須な国もあるので気をつけましょう。
中央アメリカ・南アメリカではA型とC型が必要
アメリカのコンセント形状は日本と同じA型ですが、中央アメリカ(中米)や南アメリカではC型やBF型が採用されている国もあるので、コンセント形状を変換するアダプターは必要です。BF型は3つの長方形が特徴的です。縦の長方形が1つ、横の長方形が2つあります。
以下の国ではA型が採用されていないため、C型やBF型、O型などへの変換が必用です。
- アルゼンチン
- ヴァージン諸島
- フォークランド諸島
- マルティニーク
- スリナム
- ウルグアイ
アフリカ、中東ではC型かBF型が多い
サウジアラビアやトルコなど、日本からの渡航者が多い中東やアフリカではC型かBF型のコンセント形状が多く採用されています。
日本と同じ形状のA型が使える国はアルジェリア、モロッコ、サウジアラビア、パキスタンなど限られた国だけです。C型を基本として、BF型にも対応できるように変換アダプターを持参しましょう。
アジアやオセアニアでは多用な形状に対応する必要がある
アフリカや中東、ヨーロッパではC型が採用されている場合が多いですが、アジア・オセアニア地域では採用されているコンセント形状が国によって大きく異なります。
アジアで主に採用されているコンセント形状
- C型
- O型
- BF型
- A型
1つの国で複数のコンセント形状が採用されているので、変換アダプターは1つではなく、マルチタイプのものが必須です。
マルチに対応できる変換アダプターを購入しよう
海外のコンセント事情は日本とは異なり、国内で複数種類の形状が採用されています。そのため、マルチタイプの変換アダプターを用意することがマストです。マルチ型の変換アダプターを持っていれば、急に渡航先が増えたり、宿泊先のコンセント形状が予想外のものだったりしても対応することができます。
また、複数の電気製品の充電が同時に行えるように、2つ以上の変換アダプターを準備しておくと便利です。マルチタイプの変換アダプターを手に入れて海外コンセントに悩まされない渡航にしましょう。